僕たち、大学生は期末試験前になるとコーヒーの消費量がすこぶる増える生き物である。コーヒーというものは不思議だ、味は酷く苦くさらには不可解な色素、酸味を持ち合わせているにも関わらず僕たちはそれを愛し惹きつけられ、もはや中毒という段階にまで至ってしまう。コーヒーに含まれるカフェインという成分は僕たちの脳を刺激するらしい。僕たちはその刺激を求めコーヒーを飲む。味覚と刺激とのダブルパンチである。一般的に子供はコーヒーを飲めない。子供は刺激に弱い。また脳の刺激による活性を欲することもない。子供の社会では大して精神的な活力が求められることがないからだ。彼らも成長するにあたってコーヒーの有能さに気付くときが来ることだろう。それまでは是非とも紙カップのリプトンのミルクティーに興じていて貰いたい。そのときはいずれ訪れる。自分の中の恐ろしいまでの怠惰と戦うためにはコーヒーは必要不可欠な存在だ。私たちは怠惰が許されない環境で活動するにあたりその凶悪すぎる怠惰を打ち倒すための武装としてコーヒーを飲んでいるに過ぎないのだ。共に闘おう同志たちよ。