「このメンツキャラ濃すぎwwww」というキャラが薄いコメント

注意:本記事は簡潔ではありません。タイトルは刺激的な方が閲覧数が伸びるので少々攻撃的になってはおりますがキャラが濃いという錯誤を起こしている人に敵意はないのでおおきに。

 

こ の め ん つ き ゃ ら こ す ぎ

 

 

 私は大学生として1年弱生活してこの11文字を耳が退廃する程聞きました。またSNS等でも目が朽ちる程このメンツが面白く茶けている写真と共にこの11文字を見ました。世の中はキャラが濃いメンツに溢れ返っているのです。しかしふとわれに帰って考えてみますと世の中にはキャラが濃い人だらけなわけです。相対的に見ると実は皆大してキャラが濃くないのではないでしょうか。

 

 

 私は大学入学前、大学は偏屈の巣窟であると思っていました。凡百な趣味、趣向に駆られ日々それぞれに青雲の志を燃やす、そのような者がたくさんいると信じて止みませんでした。私はそのような環境の中で惨状ともいえるような偏屈に翻弄されながら己の偏屈を磨きたく思い大学に入学しました。しかしいざ入学してみるとどうでしょうすれ違う人間、関わる人間のほとんどが意志薄弱というか省エネをモットーとするような利口な人間ばかりなのです。普段、死んだ魚の目で講義を受け、そつなく課題をこなし放課後は毎日のようになんとなく始めたアルバイトに時間を使う、そんな奴がたまに遊ぶときには「このメンツキャラ濃すぎwwwwwww」ですよ。どこが濃いねんという塩梅です。

 

「このメンツキャラ濃すぎwwwwww」の心理

 この言葉はアイデンティティの危機を表象したものだと言えます。一般的な省エネ主義の利口な大学生は熱中できることがないのです。熱中できることがないとなにが起きるかというと自分とは何かがわからなくなってきます。他者と自分を区別するものがなくなってしまうのですね。そしてそんな人間が飲み会とかで集まるとつい口にしてしまうのが「このメンツキャラ濃すぎwwwwwww」です。この言葉を使うことで私は他者と違う「キャラが濃い」人間なのだという風に自らを規定することができます。また「私キャラ濃すぎwww」ではなく対象を「このメンツ」という集団にするすることでその集団へ帰属意識も高まりよりその集団が大好きになることでしょう。自分たちのキャラが薄いことを自覚し知識、技術、実績を手に入れようと努力することで自然とコテコテのキャラクターを構築できるのではないでしょうか。

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