恋がしたいが、それに値する女性がいない

 

 恋がしたい。周りのカップル、ドラマ、アニメ、小説から察するにそれは筆舌に尽くし難い情動を生むものなのだろう。自らを恋愛脳に落とし込ん何もかもを犠牲にして恋に身を投じてみたい。いつでも好きな人の姿を探して、キャンパス内で見かけて、話かけるかどうかの葛藤を経て話しかけ、緊張して会話が弾まず、家のベッドの上で抱きまくらをぎゅーっと抱きしめてもやもやする、そんなことを私はしたい。もはやそれが成就するかどうかの問題ではないのだ。だがそれは不可能に思われる。

 

 タイトルにも書いた通り私の周りには恋をするに値しないような女性しかいないのだ。このキモオタは何を生意気なこと言ってんだと思われる人もいるかも知れないがそれは早計である。私と同年代、すなわち二〇歳前後の年齢の人間なら普通何かしら確立された思考だとか誇るべき功績だとか未来への野望だとかを持ち合わせているものである。だが私にはそれがない。つまるところ未熟なのだ。未熟過ぎるのだ。

 

 私自身の人間としての程度が低すぎる故に同年代の女性は恋をするのに値しないという訳だ。私が出会う異性はどいつもこいつも尊敬すべき点が多すぎる。圧倒的なコミュニケーション能力、洗練された思考判断、眩しくなるような高校時代、底なしの学習意欲、畏怖すべき純粋さ。いつも私はそれらに気後れさせられ彼女らに手を伸ばす意欲を削がれる。私が彼女らに値しないのだ。もし私が値するとしたらよくて中学生、大体小学生となってしまう。幼児性愛は倫理的に許されないし、そもそも興味がない。多分。というか出会いもない。

 

 私が真剣に悩み、恋ができないことに関する相談を恋愛の上級者の方々に尋ねると大体クシャッとした笑顔を作りながら次のような返答をする。

 「恋は理屈じゃないんだよ(笑)」

お話にならない。

以上。

 

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