僕の彼女(架空)の書いた文章第2弾です!
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金曜日は幸福の曜日である。お互い学部が異なるあの人と私が学問を通じて繋がれる唯一の授業、民俗学aがこの日の3限にあるからだ。あの人は授業に熱心だ。何かよく分からない汚い文字で色々とゴニョゴニョとメモをしている。何を書いているのかと私が囁くとあの人はまじめに授業を受けろと私を突き放す。いつもはあんなにベタベタなくせに。授業を受けているあの人のその横顔は真剣そのものだ。普段は起きているのか寝ているのか分からないぼけーっとした顔でキャンパス内を歩いていたりする。同一人物とは思えない。この授業にはあの人の違った側面がある。そんな側面に一週間に一回出会える授業なのだ。でもこっちの側面の彼は無駄に理屈っぽく面倒くさいから週六くらいはぼけーっとしていて欲しいと思ったりもする。