彼女がいないと嘆くのはもうやめた

  私には現在恋人がいない。恋人がいないとなると色々と鬱憤が溜まるものである。その帰結として世のさえない男達は彼女がいないことを嘆く。しかしながら私は冴えているので嘆くことを止める。考えてみると彼女がいないことを嘆くという行為は実に滑稽なものである。まるで彼女がいる状態こそが常体であるかのような錯覚に陥っているのであろう。人生の大部分を彼女なしで過ごしているのにも関わらずそれを嘆くとは実に傲慢なものだ。

 

 私は彼女いない歴=年齢という現代社会のバグの一端を担っている者だ。彼女が居ないことを嘆く、そんな時代が私にもあった。しかしふと気づいたのだ。そもそも出来る訳がないということに。私は多くの女性が嫌うタバコの匂いを身に纏っている。口を開けば下ネタを言う。身体の鍛錬を怠りだらしない体をしている。自身のブログで性処理つまりマスタベーションつまりオナニーつまり自分の性器を弄り回していることを誇示して大学の知り合いに見せている。こんな男がモテる訳がないのだ。私は至極論理的な因果のなかで自身の彼女ができる要素を例外なく切り離し、ここにいるのだ。私に彼女がいないことはいわば自然の摂理なのである。私が彼女がいないことを嘆くことは美味しい二郎インスパイア系ラーメンをたべながら痩せたいと嘆いているのと同じなのだ。そんなことを嘆いている暇があるのなら私は迷わずマスターベーションに興じる。

 

 ありのままの自分を見た上で自分に冷静な判断を下し冷静な行動を取る。それが善い生き方なのだと私は本気で信じている。だから私は彼女がいないことを嘆かない。もし私が彼女が欲しくなったらタバコを止めオナニーに関する言及をやめ、身体の鍛錬に励むのみである。私は一般的な冴えない男性より幾分も謙虚なのだ。

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