消臭剤に臭いとともに消されそうな気分である

 私は喫煙者である。20歳を過ぎてからタバコを吸うという異常なのか正常なのかよく分からないタバコ初めをもって喫煙ライフをスタートさせた。私は今ではその内蔵成分が促す快楽にメロメロであり、それが生活の一部となっている。現在日本を覆い尽くす嫌煙ブームは喫煙者となった今ではとても耳が痛い話であり、事実私の周りには嫌煙家がうじゃうじゃ居て実際私が所属するサークルの人間たちは私を煙たがっている。本当に私自身煙にでもなってしまった気分である。しかし私は嫌煙家達の言い分が十分すぎるほどに理解できるため派手な反論はしない。タバコの煙は臭いし、健康にも悪い。私がタバコを吸うのはその快楽という理由においてのみであり、あんなに臭い煙を出さなくてよいのであれば私も出したくはない。だけどあの煙は不可抗力であるわけでそれを責められる義理はないようにも感じる。糞がくさいから食事をするなと言われている気分である。まぁしかしそんな破茶滅茶な屁理屈が通らないことも十分すぎるくらい理解しているわけで、喫煙に対して文句を言われたらしおらしい顔をしながら黙ることにしている。

 部屋でタバコを吸うとき、私はベランダに出る。部屋が臭くなるからだ。しかし私の怠惰の性質というのは恐ろしいもので最初は窓を開け、サンダルを履き窓を締めてタバコを吸っていたけど次第にサンダルを履くのが面倒臭くなり今では窓を空けてそのまま上半身だけを窓外に出すようにして出来るだけ中に煙が入らないようにしている。そんなことをしても結局煙は室内に入る。結果としてタバコの煙と半年間洗っていないエアコンのフィルターが織りなすなんとも言えない陰湿な香りが部屋に充満するわけで、そんな香りの中夏休みの暇な時期に1日中いると気分まで益々陰湿になってくる。私は折角の夏休みをこんな気分で過ごしたくない。だからそんな陰湿な香りを排除するために今朝近所のドラッグストアに駆け込みこんな商品を買った。

f:id:kuma2909:20190823154808j:plain

お部屋の消臭元(タバコ用)

 

 部屋用の消臭剤だ。確か250円くらいだった気がする。お陰様で今、爽やかなシトラスの香りに包まれながらパソコンでタイピングしまくっている。心まで晴れる。匂いでここまで心持ちが変わるとは驚きである。今なら室内でもタバコを吸って良いのではとも思える。私は快適に室内で一日中過ごす権利を手にした。何日でも部屋に籠もり続けられるだろう。今日からが充実した夏休みの始まりである。

 

にほんブログ村 大学生日記ブログ 文系大学生へ
にほんブログ村 jQuery('.icon-hamburger').on('click', function() { if(jQuery('.menu-container .menu').css('display') === 'block') { jQuery('.menu-container .menu').slideUp('1500'); }else { jQuery('.menu-container .menu').slideDown('1500'); } });