女が僕にやさしくする。こいつは僕に気があるのか?よくよく見たら可愛いではないか。【その女に見合った賞賛の言葉】。僕の運命の人はこの女なのではないか。
女が他の男にやさしくする。こいつはこいつに気があるのか?何度見ても可愛いではないか。【その女に見合った罵倒の言葉】。弄ばれた。女の特に意味のない言葉に一喜一憂していた自分が恥ずかしい。女は浮足立った自分を嘲笑う。
「この過程が実に気持ち良いのだよ。いいかい、女は僕には興味がない。なのに僕の意識は常にその女へ行くんだ。僕は彼女に服従するんだ。僕はこの先、征服欲が溢れ出る女性が僕の意中に入ってくるまでこの作業を繰り返さなきゃいけない。途方もなく精神がすり減るだろうがそれもそれでよしとしよう。」