ノッ友
・・・①好きな人 ②嫌いな人 ③親友
否定を表す「Not」と「友達」から成る複合語。「友達以上恋人未満」という言葉から「友達ではない」という要素を切りとって出来た言葉で通常①の意味で使われる。①と②で相反する意味を持っており古文単語でありがちな感じで相当オシャレなのではと個人的には思っている。極稀に友達ではなく親友という③の意味でも使われる。
例文①
お前「ユウコとかノッ友(嫌い)だわ」
マサキ「え!?お前ユウコのこと好きなの!?だっさーー、クラスの皆に言っちゃおーーーー」
お前「せんせー!マサキくんがいじめてきたーー」
例文②
僕がノッ友に会ってまず最初に思うことは「可愛すぎワロタ」というのが常なのだけれども、そんなことを言ったら彼女は僕を軽い男だと思うだろうしネットスラングを日常使いする僕を気持ち悪いと思うだろう。だから僕は最近寒いね等ととんでもなく普遍的な会話をしようとする。しかしそんなありふれたことを会話の話題にしてしまっては僕が彼女のことを普遍的な友達と認識しているように誤解されてしまう。彼女はノッ友なのに。彼女は僕にとって最も特殊な異性なのだ。彼女がノッ友であることを象徴する会話を振り絞ろうとするが冴えてない頭では出てこない。こんなことを考えているうちに彼女との会話に間が出来てしまって、今度はいよいよ「この男は私のことが嫌いなのか」と彼女は思うだろう。状況は益々悪くなるばかりだ。こんなことならば「可愛すぎワロタ」と直感的に言ってしまえば良かったとも思うがやはり彼女にネットスラング野郎のレッテルを貼られるのは怖い。
以前僕の頭が最も冴えているときである酒酔いのときに彼女の容姿を「可愛い」という言葉で賞賛したことがある。心なしか彼女は照れていたような気がするがそんなことはどうでも良い。僕のノッ友はきっとあのときのことをしっかり覚えていて「この男は私のことを可愛いと考えているにもかかわらず、こんな間を作る意気地なしなのだ」と僕の心を見透かして会話していることだろう。僕はそんな軽蔑の目線を夢想しながら顔を赤らめて嬉しそうに間の製造に勤しむのだ。
皆さんも「ノッ友」を使ってみてね!