楽しくない氏、性欲はさておきを覚える

 楽しくない氏は最近珍しくいくつかの女性の知り合いがいる。もちろん多くの男性がそうであるように彼女らに情的なにかは湧くのだが、それ以外でも会話が出来るように彼はなった。少し前の彼なら間違いなく性欲を一身に背負った会話で女性をドン引かせること間違いなしであったのだが彼は成長したのである。二十歳になるまで性欲でしか女性と会話してこなかった楽しくない氏に私は格段の軽蔑を与えたい。そんなことだからロクな女友達の一人や二人出来やしないのだ。全く情けない男である。

 性欲のよいしょを覚えたことは彼にとって大きな福音と言えるのだがそれに関して大きな弊害がある。それは彼が恋人が出来る可能性がとんでもなく低まったことである。大抵の男性はそのとんでもなく抑えがたい性欲に駆られ迷妄にハマり、仲良くなった女性を運命の人だとか、この人じゃなければならないとか、これが真実の愛でトゥルー・ラブ・キスを彼女にしなければならないとかよくわからないことを言い出す。楽しくない氏もそんな迷妄男の一人であった訳だが、彼は迷妄の奴隷になりづらい体質になってしまった。元来学生の恋愛など所詮迷妄でいいはずであるのに彼はそういうことが出来ない。もっとずっと気楽に恋愛中毒に陥ることが出来たら彼にとってどれだけ楽なことだろうか。性欲をよいしょ出来るようになったと言うと聞こえは良いかもしれないが結局の所今までと比べて随分とより女性に対して奥手になったというだけの話なのである。彼は相当な意気地なしだ。それに関しても格段の軽蔑を与える。

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