"尊い"という言葉は陳腐になりすぎた

 本記事はオタク界隈全域に喧嘩を売る内容となっているが、楽しくない氏には特に攻撃をする意図はないのであしからず。

 いつからか世間の人は好きなタレントやアイドル、二次元美少女に対して尊いという言葉で称賛するようになった。私がこの表現を6年ほど前に初めて見たとき、カワイイや綺麗ではなく、高貴さや尊敬の念を強調した「尊い」に感心した。これぞ最上級の称賛であると思った。だが最近めっきりこの言葉を使わなくなってしまった。理由は明確でこの言葉が酷く陳腐なものに思えてきたからである。

 「 尊い」は元々は卓越したワードセンスの持ち主が「カワイイ」や「綺麗」に置き換えて使ったことが始まりであろう。好きなものに対しての崇拝に近い気持ちを言い表した見事な言葉だ。しかしそれが一般に流布した途端に馬鹿なオタクどもがその言葉の意味も知らずに乱用しだしたのである。ちょっと可愛い二次元美少女があるだけで「うわっ尊い」などと口走る。だいたい「うわっ」とはなんだ。高貴なものに対して言う物言いでは無いだろう。せめて「あの…貴方様は誠に尊いです。」だ。「尊い」の質が低下してしまったのだ。質の低下と共にそれを乱発するようになる。大して高貴でも尊敬もしていないものに「尊い」の称号を与える。このように馬鹿なオタクの所為でもともと最上級の賞賛を意味していた「尊い」は今や高貴さもかけらもないものを必要以上に崇めるような皮肉語になってしまった。

  こういう経緯があるから私は本当に尊いものには「尊い」と言えない。この想いが陳腐に見えるからだ。だから本当に尊いものを前にしたら目を見開いて手を伸ばし「あっああ…」といいながら高貴すぎて恐れ多くなっている人の演技をするのが良いだろう。本当の気持ちは言葉では伝わらないのだ。

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