大人との会話は緊張する

 大学生にとって大人との会話は酷く緊張するものである。私達大学生は大人たちの持つ知識量に遠く及ばない。同じ大の字を持つのに雲泥の差である。だから私達は背伸びをせざるを得ない。1ミリも興味のない社会の事象について、それっぽいことを喋らなければいけないのだ。大人たちは男子大学生がおっぱいと睡眠と二郎系ラーメンにしか興味がないこと十分承知すべきなのだ。さらにただ背伸びをすれば良いってものじゃないところが私達の緊張を促進させる。あまりに身の丈に合わないことを喋り過ぎると、大人ぶっている痛い奴になってしまう。小学生が昨今の日韓関係について語り出したらげんなりしてしまうのと同じで、大学生が偉そうな、ビジネスの話なんかしてたら大人達はげんなりしてしまうのだ。つまり背伸びしつつ、多少の未熟さ、可愛げを残さなければいけないのだ。この加減は実に難しい。私は物ごごろついてから今まで微動だに成長していないタイプの人間であるため、背伸びをしないと四歳児になってしまう。子供の遊び相手を心から楽しめないのと同じで心が四歳児の大学生と喋るのは楽しくない。体が成人男性なら尚更だ。可愛くもない。四歳が十歳についていくのも難しいのにそれが大人となれば困難を極めるわけだ。こう考えると大人と話をするのは複雑なことが多過ぎることが分かる。こんな施策をするくらいなら、「俺は四歳児だから好きなようにあやしてくれ」と大人に身を委ねるのが身の為である。この気分が社会人になっても続くのがいわゆる「学生気分が抜けていない」状態だ。

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