Official髭男dismの曲は捻くれ逆張りキモオタに刺さる

流行りに流されないこの私が?

私は「流行りに流されない」をモットーとした痛いやつである。人と違う感性を持っている自分をカッコいいと思っている。しかし最近official髭男dismという超人気バンドの曲が私を掴んで離さない。しかし流行りのバンドを好きということはとんでもなくダサいことなので口外はしない。地上波ドラマの主題歌を聴いていることがバレたら生きていけないだろう。でもカッコいいから聴いてしまうのだ。一体髭男の何がそんなに良いのだろうか。今回は髭男が私みたいな流行嫌いの痛いやつになぜ刺さるのかを考えて行きたいと思う。

 

歌詞を読んで見る

まずは髭男の歌詞の中の物語に注目したい。分析するのは彼らを一躍スターダムまで押し上げた「pretender」である。


Official髭男dism - Pretender[Official Video]

 

 

君とのラブストーリー それは予想通り いざ始まれば 一人芝居だ

 

これがこの曲の出だしである。この時点で思ったように行かない恋愛の曲ということが分かる。一人芝居という言葉が相手の女性の気持ちを考えずに自分先行なことをしてしまった男の嘆きを想起させる。

 

もっと違う設定で もっと違う関係で 出会える世界線 選べたら良かった

もっと違う性格で もっと違う価値観で 愛を伝えられたらいいな そう願っても無駄だから

 

Bメロの歌詞である。やはりここからも価値観が合わない恋人と合わせられない自分の嘆きが見受けられる。Aメロからの追加情報といえば、価値観が違うし合わせられないけど、違う価値観になってまでしてまた出会いたいというどうしようもなく情けない愛情である。

 

グッパイ 君の運命の人は 僕じゃない 辛いけど否めない でも離れがたいのさ

 

サビである。結局この二人は別れたことが分かる。しかしそれでもまだまだ好きという、これまた情けないことが綴られる。

逆張り男子に刺さる理由は何か?

 official髭男disimの曲には「pretender」に見られるような情けない男の悲しい恋愛物語が書かれている。例えばこれまた人気曲である「ノーダウト」は「pretender」に比べてやや抽象的ではあるがこれまた情けない男の嘆きが綴られる。私の解釈としては自分以外の男になびく女性に対して真剣な心を持っているのは自分の方だと必死に訴えているというものだ。この負け組感が私みたいな捻くれ逆張りキモオタに刺さるのだと考えられる。しかしながら失恋ソングというものは昔から人気ジャンルだし、oficial髭男dism特有のものではない。そこで彼らの容姿に注目したい。

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ブスである。いや別にめちゃくちゃ容姿が劣っているとかそういうことじゃなく、どことなく冴えない感じがする。髪型も服装もオシャレだし、なにより作る曲がオシャレな彼らだがそれを踏まえてもモテなさそうな雰囲気は拭い切れない。無理にカッコつけてる感じが辛いけど否めないのだ。こんな冴えない4人組が情けない失恋ソングを歌うからこそ捻くれ逆張りキモオタに刺さるのではないだろうか。散々な物言いだが私は彼らのダサさが好きなのである。ダサいけど満身創痍な感じが実に共感出来る。ダサい心情を圧倒的にカッコいい曲で歌い上げてくれる。ダサさがカッコいいのだ。インターネットを通して捻くれ者が量産される今の時代こそ彼らのようなダサカッコいいアーティストが求められるのではないだろうか。

 

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