自分と向き合うなんていうけれど、自分に向き合って良いことなんか何もない。私はよく自分と向き合う。そして不甲斐ない自分をフルボッコにする。
「君は今日も1日中寝腐っていたのか。」
「1日に何度性処理をしたら気が済むのだ。」
「君は頭が悪いのだから口答えはするなよ。」
だとか散々なことを言う。始めは黙っていた自分もついには我慢できなくなって私に対して反論をしてくる。
「どうせ今日の君も寝腐るんだろ。」
「君だって性処理が大好きじゃないか。」
「頭が悪い君の意見なんてなにも心に響かないんだよ。」
「だいたい食って寝て、性処理して煙草吸って、即席快楽に浸ってるんじゃないよ。そんなことだからお前は負けてるんだよ。クラスの隅っこで寝たふり?浪人しといて受験失敗?なのに毎日即席快楽?そんな奴が偉そうに説教してくれるな。」
いや…そこまで言わなくてもいいじゃないか。私は心に傷を負う。そんな調子でまた怠惰な一日が始まる。私は即席快楽に興じながら1日を過ごすわけだ。食って寝て、性処理して煙草吸ってを繰り返しているといつの間にか自分と向き合っていたことも忘れる。そして明日の自分が拳を鳴らしながら近づいてくる。いつ何時の自分も性処理が好きな自分である。