くだらない人間がいる

  何で自分ってこんなシャイなんだんだろう。僕の21年間の中で嫌という程繰り返されてきたこの文言。ある意味僕の人生はシャイな性格との戦いであったといえよう。世の中には口が上手いやつが多すぎる。何で僕はあんな風に喋れないんだ。思い返せばその気質は保育園のときからあった。僕は3歳のときには既に自分は他人と上手く喋れないということを意識していた。同じ保育園の園児とは少しも仲良くなれなかった。彼らはなんというか皆自己主張が強かった。彼らは皆んな将来の夢にサッカー選手だとか、ヒーロー戦隊の名前を挙げてていた。しかし僕はそんなことが出来なかった。当時からそんなものになれないと知っていたし、なりたくもなかった。というかそんなものに成りたがっている自分を周囲はどんな目で見るのかと想像したら恐ろしくて仕方なかった。

  先日、地元の友人と会った。彼は気さくで誰の懐へも容易に入っていける。1年ぶりにあった僕の心へ堂々と足を踏み入れてくる。彼女はいるのかだとか、僕のシャイな気質についても当たり前のように触れてくる。結果としてその遠慮の無さが心地よくはあるのだが、そんな僕と正反対な彼を見ると酷く落ち込む。僕の21年間の悩み事のような悩みは彼にはないのだと思うとそれが羨ましくて仕方ない。だがそこでも僕は彼のことを羨んでいないようなそぶりを見せる。まるで自分のシャイな気質について何も悩んでいないかのように。

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