クリエイティブな人に怯えながら生きています

 世の中にはクリエイティブな人というものがいる。そういう人は大体凡人とは違う感性を持っていそうな風貌と喋り方で我々のような非クリエイティブ人間を威圧してくる。凡凡のボンな我々は日々クリエイティブハラスメントに怯えながら生きている。私はクリエイティブではないのだけど創作を行うことが好きだ。今日も面白い虚構を考えながらアルバイトをしていた。創作において私が最も大切だと思うのは、新しい価値を生み出すことだ。先人たちの作品を模倣しつつ自分の中で一捻りを加える。その一捻りを作るために我々はない頭をフル回転させる。

 先日、映像制作の授業内で作る映画のシナリオコンペがあった。私はクリエイティブな人たちに怯えながら、恐る恐るシナリオを提出した。そのときの私はさながら愛玩動物のようであった。震える指先で喫煙所で巻き起こるコメディを書いた。一方クリエイティブな人は、去年の授業で自分が作った作品の二次創作をしていた。誰も知らない作品の設定を流用した新規シナリオは初見で理解するのは困難なものであった。彼は誇らしそうに、自作品のプレゼンをしていた。私にはクリエイティブを利用したオナニーをしているようにしか見えなかった。詰まる所クリオナをしていたのだ。人前でクリオナをしている彼を見ているとこちらが恥ずかしくなる。私にはクリ(エイティブと言えるような要素)がないのでその気持ちよさは分からない。クリ(エイティブな生き方)でイケたらどれだけ良いのだろうか。気持ちよさそうな彼の顔とは対象的に誰も彼のシナリオ内容を理解出来ていない。もちろん理解力がない私だけが出来ていなかったのかもしれないが。クリオナ中毒者の姿を見て自分は凡凡のボンでもいいのかなと思えた。オナニーはブログ記事と、自室だけでするものだろう。

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