これは少し恥ずかしいことだから、あまり人に喋ることはないのだけど私は種がある食べ物が苦手なのだ。種ありブドウと種なしブドウだったら迷わず後者を取るし種ありしかないのだったら食べない。それくらい種を除去することが面倒臭いのだ。今日は昼食に母親が握ってくれた梅干しがまるごと入ったおにぎりを食べたのだが最悪の気分であった。母親には非常に申し訳無い。梅干しに種が入っているのは言うまでもないが、私はそもそも梅干しが苦手なのである。梅干しは即刻排除する。だから私にとっては2重に種が入っているようなものであった。果実の如きおにぎりの中に梅干しという種が入っていて梅干しの中にも種が入っている。なんとも悍ましい。
私は種だけじゃなくて面倒臭い食べ物全般が苦手だ。例えば蟹、あれは殻を剥くのに骨が折れる。しかも中の身が然程美味しくない。まずいわけではないのだけど、どう考えても労力と美味しさが釣り合っていない。だから私は蟹を誰かに剥いて貰わないと食べない。この甘えた心根を誰かに叩き直して欲しいものである。ほらまた人任せにしている。
