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アイドルソングを好きになったきっかけ
私は今から4年半前の高校3年生のときに、今一番好きなアイドル及び音楽ジャンルに出会った。きっかけは主にロックミュージックを扱う音楽メディア「地下室タイムズ」のこの記事であった。
当時私は所謂邦楽ロックというものにハマっていた。しかしそれと同時に、なんというか海外のロックを受け入れられない自分の不寛容さを「邦ロック好き」という言葉で隠すことがダサいことだとも感じていた。そんな中出会ったのがBPM15qの「はくちゅーむ」であった。
アイドルソングである。この楽曲の素晴らしさについては既に地下室タイムの記事内にて豊富な知識と共に余すことなく説明されているので、音楽知識の欠片もない私はその精神性について語りたいと思う。
アイドルソングの基本原理はカワイイなのだけど
やはり、アイドルソングはカワイイというところから始まる。カワイイ衣装とカワイイ振り付けとカワイイ顔面、そしてカワイイ楽曲それらが合わさって構成されている。そんなことは言わずもがなである。「はくちゅーむ」はそれだけではない。カワイイの面を被った、強烈なカッコよさ。それこそが私がこのアイドルソングを気に入った所以である。
こんな可愛い女の子二人並べておいて後ろでは2000'sのリバイバル。
先述の記事で述べられていたことであるが、「はくちゅーむ」ではカワイイ女の子でアイドルを演出する一方で裏ではアークティック・モンキーズの「When The Sun Goes down」のアレンジをやっている。カワイイけど精神性はロック、そこに痺れるのだ。母親がにんじんを分からないように小さく切っていて気づかないうちに野菜を食べてしまっていた、みたいな感覚に陥った。可愛いアイドルという性的な好奇心を餌にして苦手だった洋楽ロックやEDMを食べさせてくれた。
こういうカワイイけどカッコいい、EDM調の電子音に溢れた曲は界隈ではkawaii future bassと呼ばれているらしい。だから私は音楽の評価における「kawaii」をカッコよさと可愛さを内包する概念であると考えている。kawaiiは的確に「はくちゅーむ」の精神性を捉えている。 この曲に出会って以降kawaii音楽に傾倒していくことになった。
私の青春たるアイドルの解散
BPM15qは私が知った数カ月後に解散し、メンバーであった苺りなはむ氏を中心にアイドルユニットCY8ERが結成された。私がアイドルライブに足を運ぶようになったのはCY8ERが結成されてからであった。以降はこのグループを主に追っていった。
そして2021年1月10日にこのCY8ERが解散をする。この4年半に渡って私の青春を支えたアイドルの解散をどのように受け止めるべきか...。私はそこまでライブに活発に行ってはいなかった。ライブでは、彼女らとの交流が出来るのだが私にとってはそのkawaii精神性を音源やら映像やらで視聴するだけで十分だったのだ。性愛的な憧れよりも圧倒的に彼女らがやっていることへの羨望を持っていた。面と向かって接する嬉しいけどそれ以上に恐れ多くなる。だからライブに言ってもツーショットチェキを撮らないで帰ることもあった。金になりにくいファンで本当に申し訳無い限りなのだが。
アイデンティティの危機とyunomi信仰
この度の解散で最も危惧しているのは、精神的支柱となっていたものがなくなった後の自分は生きていけるのかというものである。あのカワイイ面と対象的なカッコよさ。捻くれたカッコよさを継続的に好きで居られるのだろうか。しかし実はもう解決方について検討はついている。それがBPM15q、CY8ERで主に楽曲提供をしていたyunomiさんについて行くことである。考えてみたら私はアイドルが好きなのではなくてyunomiさんが作る曲を歌って踊る可愛い女の子が好きなだけなのかもしれない。
yunomiさんの作る楽曲は一貫してカワイイしカッコいい。つまり彼の曲はkawaii。音楽的な凄みは正直全然分からないけど兎に角あの捻くれたカッコよさが好きなのだ。CY8ERが解散をしても継続して彼の音楽でカッコよさを学んでいきたい。あとこのリミックスはマジでカッコいいので聴いて見て欲しい。暴力的なカワイイとテロリズムと言っても過言ではないカッコよさが共存している。
最後に
CY8ERの関係者でもなんでもない私から宣伝を。CY8ERは1月10日に武道館でラストライブを行う。私も実際に参加して自身の青春の1つの区切りを見届ける予定である。そこではお酒を飲んで感受性豊かになった状態で直感的に楽しみたいと思う。
料金はVIP席20,000円、SS席10,000円、S席6000円、A席3,000円
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