まともなヒゲとモヤモヤ

 今日抱えているモヤモヤを私は思春期特有のモヤモヤだと信じて街を歩く。特にこれといった悩みはないのだけど、様々な小さな不安が絡まって私は落ち着かない。将来の不安だとか、恋愛の進捗、治らない髪のボリュームに今日の昼飯のカロリー。大したことと大したことないことが複雑に絡まっている。でも私は特段困ってもいないのだ。だってこれらは思春期特有の悩みだ。大人になれば自ずと抱かなくなる。おじいちゃんになるまでこんなものと付き合わなければいけないのならば私は正気を保っていられないだろう。

 しかし思春期とは不思議なもので、どこからどこまでが思春期なのか線引きがない。今の私は髪の毛のボリュームとカロリーが気にならない私を想像することが出来ない。思春期前の自分の記憶も曖昧だ。春を思わない自分など存在するのだろうか。恐ろしいことに最近になって私の顔にまともな髭が生えるようになった。前まで薄く鼻の下に生えるだけだったのだけど、今は頬っぺたにも何本か生えてくる。前は伸びるスピードが私の恋愛進捗と同じように遅かったのだけど、今は毎日剃らないと不潔で仕方ない。私の身体はまだまだ成人男性的要素を蓄えようとしている。私はまだ子どもだ。故に今感じているモヤモヤも思春期の序章に過ぎないのかもしれない。私は正気を保っていられない。

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