朝の学校までの道 その1

 最寄り駅から20分で高校の近くの駅に到着する。時刻は8時前。一限の開始は8時半だからまだまだ余裕がある。なんとなく早く家を出たが、こんなに早く学校に来るのは初めてかもしれない。冬の朝の外気が短く折ったスカートからはみ出る脚に突き刺さる。私はいつも遅刻ギリギリの時間に登校するため知らなかったのだが、こんな早い時間に学校に来ている生徒が以外にも多い。駅の前だけでうちの制服を着た人間が20人弱居る。一体こんな朝早くに学校まで来て皆何をしているのだろうか。私だけが知らない朝遊びでもあるのだろうか。朝遊びとは夜遊びの対になる概念だ。きっと物凄く健全な遊びをしているに違いない。牛乳瓶をショットで飲み干して、レディオダンスを朝遅くまで踊る。そしてハイになるのだ。そんなモーニングクラブの存在を妄想しながら私は学校まで歩く。

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