学校までの道 その4

 その日僕はいつもより早く学校の最寄り駅へ到着した。小テストの勉強をしなくてはならなかったからである。駅の前には20人弱の生徒が居る。そんな20人弱の中で格別の人が居た。同じクラスの岡部雛である。岡部は僕の先を歩いている。岡部も小テストの勉強をしに早く来たのだろうか。岡部はいつも遅刻ギリギリに来るはずである。僕もいつもその時間に登校している。岡部はいつも現実のことはそっちのけでボーッとしている。今だって僕の想像し得ない適当なことを考えているのだろう。いや不適当なことと言うべきか?朝早くに来る生徒のことを不思議がっているだろうか。兎に角、その奇想天外さが良いのだ。交差点で岡部に追いついた。歩くのが滅茶苦茶遅い岡部を抜かして学校に向かう。

にほんブログ村 大学生日記ブログ 文系大学生へ
にほんブログ村 jQuery('.icon-hamburger').on('click', function() { if(jQuery('.menu-container .menu').css('display') === 'block') { jQuery('.menu-container .menu').slideUp('1500'); }else { jQuery('.menu-container .menu').slideDown('1500'); } });