一昨日39度を超える発熱があり、しばらく寝込んでいた。大学生になってからここまで体調を崩すことはなかったので絶不調の感覚には驚いた。39度の熱が出たその日私はオンラインで企業の説明会に参加していた。もう後半は何も覚えていなくて、ただ不気味な笑顔を浮かべる他の就活生の顔だけを覚えている。それから一日中起きて寝てを繰り返しているうちに自分がなぜ寝ているのか分からなる。数秒経つと身体の不調を理解し、また寝る。大学生になってから酒酔い、眠気といった尋常じゃない状況での思考の面白さを散々経験してきたがそれらに匹敵するぐらい病気は面白い。今度病気になったら絶対文章を書いてやろうと思った。それが出来ないのが病気なのだが。
話は変わるが病気の際の家族の存在は本当に有り難かった。寝込んでいるとポカリスエットを持ってきてくれるし、ツルツルのうどんを茹でてくれる。大嫌いな薬を「飲め」と強要してくれるし、病み上がりに調子に乗って煙草を吸おうとしたら止めてくれる。家族が居なかったらこんな下らない不調で死んでいたかもしれない。寂しさで死んでいたのかもしれない。