僕はだらしない。だからすぐにものを失くす。それなのに、イヤホンとか文房具の収集が好きである。こういうものはすぐ失くなる。複雑な構造をしたお気に入りのシャーペン君は今一体どこに行ってしまったのだろう。家のどこかで静かに身を潜める君を僕はいつも探している。いや探しているというよりも何かの拍子で出てこないだろうかと期待している。能動的には探さない。見当たらなくなった直後に散々そうしたしね。
カーボンのボディで僕を魅了したイヤホン君はどこに行ってしまったのだろう。確実に言えるのは家にはない。そして大学に置いてきたことも分かる。でも落とし物として届けられては居なかった。もしかして今頃他の男に良いように使われているのかな。まーゴミになっているよりかはいいのかな。