心の内弁慶

 私は普段このブログ上で「強気に物事に鋭い視点を与える面白人間」を演じて文章を書いている。でもリアルでは強気のかけらもない。会話のあいづちは「まぁ確かにねぇ」を多用する。自分の意見を言えない。このブログの存在を知っている私の知人はこう思うことだろう。

「こいつ、ネット弁慶だなぁ。」

この意見にはぐうの音も出ない。しかし正確にはネット弁慶ではない。最近はオンライン上で大学の知り合いと通話をすることが多い。そのときの私は吃るし下手な愛想笑いはするし見れたものじゃない。周りが私のことを見下しているのが何も言わなくても分かる。ネットを介しても弁慶にはならない。でも内心は、「俺の良さが分からないこいつらしょうもな。」と呟いているのである。お前らに馬鹿にされても俺の自尊心は犯されない。ざまぁみろ。これが心の内弁慶だ。

 

本当は「俺って情けないなぁ。」と喋りながら思ってしまっています。イキっちゃってごめんなさ。どこでも弁慶にはなれないのです。

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