アンチ

 僕は常に周りのアンチ的な立ち位置に居ようとする。何もできないからこそ人と違うことをしたいというありきたりなものである。もちろんクラスではイケてる人に文句を言いながら過ごしていた。他のイケてないメンツも同じようにする。でも次第に気づいてしまう不平不満ばかり言う自分らの愚かさに。すると今度はイケてないメンツのアンチになる。そして孤立するのである。

 僕のアンチは信念なきアンチなのだ。ただ単に周りと違う自分を演出したいだけ。困ったのは僕がそれを無意識のうちにやってしまうということだ。駅から大学に通う道、大勢の学生が歩く。授業がある人は急ぐし、暇な人はゆっくり歩く。だから自然と集団は二つに分かれる。遅いグループと速いグループ。気付くと僕はその間を一人で歩いている。そのことに気づくとすごく情けなくなる。自分が暇であっても、授業があってもそうなる。それは意味なく校則を破るような不良と何も変わらない。不良はもう更生してお仕事をしている。僕はかえってアンチ的態度を深く内包している。なんてこった。ワルの道を僕だけが貫いている。

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