久しぶりのエンコー

 最近、サークルの後輩主導の演劇に参加させて貰っている。4年生の2月という時期、大学生活最後の思い出を無理矢理作りにいっているみたいで気が引けるのが正直なところである。というのも4年生は僕しか参加していないのだ。1年生のときに抱いていた同期との演劇を通じた熱い友情という寒い目標は失敗に終わったのである。だから今は後輩に気を遣われながらやっている。非常に気まずい。それでも改めて演劇に触れると楽しい。僕としては珍しいことに役者をやっているのだけれど、無気力大学生たる僕が役では意気揚々と自分の旅行譚を語ったりする。あと、あんま親しめていない後輩と劇では仲良く喋れるのも嬉しい所だ。私はこの交流をエンコー(流)と呼んでいる。私はエンコーが好きだ。後輩からしたらある意味、援助的でもあるかも知れない。エンコーで役をシていると彼らとIFの世界線で会ってしまったような錯覚に陥る。この世界線でも君らに影響を与えてしまってすまないと思う。

 こういう演劇の話を外部の人間に話すと、よく羨ましがられる。大抵「熱中出来ることがあるのいいね」だとかつまらないことを言う。確かに楽しいのだが、楽しいのだが!……

そう思っていないとやってらんないのである。好きだと思い込む。そうすれば「演劇」だろうと「寝取られ」だろうと、ありとあらゆる理解し難いものを愛せるのだ。

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