社会人になってから一日一絶望といった塩梅で、まるで毎日のルーティンのように自分の置かれた環境に絶望している。今日は数字も取れないくせに有給を使うなという宣言を聞いた。これも小さな絶望である。
先日久しぶりに大学の友人と飲みに行った際には同じく絶望している友人の姿があった。そして会社の不満をぶつけ合う。多少はスッキリしたけど、後日振り返ると愚痴を肴にしている姿は社会人以外何ものでもないことに気付いた。せっかく大学の友人に会えたのにこんなつまらない話題。本来であれば僕らは学生に戻るべきなのである。だから次会ったときは絶望の話なんかしないと心に決めた。
ルーティン的な絶望に目を瞑れば社会人も案外楽しいものである。爆乳の事務員さんの服装が毎日楽しみで仕方ないし、それをチラ見するおじさん社員の目線も楽しい。
営業で街に出れば、田舎の高校生特有の会話を聞くことが出来る。今日も「お前らにも歌舞伎町の汚さ知って欲しいわ〜」
ピアスをつけた髪が長めの高校生が芋っぽい同級生に対してこう語っていた。楽しさで溢れた。
病院に営業に行ったときには事務部のマキさんが対応してくれた。丸い眼鏡をかけた大人の女性だった。不慣れな営業マンを優しくリードしてくれたのだ。わざと書類の不備を作って、何度も訪問したことは上司にはナイショだ。
本当に仕事は楽しい。