熱中症

 片道二時間かけて、前橋の支店まで移動してきた。8時過ぎにも関わらず外気温は35℃を超えている。来る途中、社用車のエアコンから出る風が温風に変わった。何度エアコンの稼働ボタンを押し直しても冷風は出てこない。幸い家を出てから、でか目のアイスコーヒーを買っていたし、塩分補給用に干し梅を常備していたのでなんとか生きて移動できそうな気がした。

 高速道路に乗っている最中、窓を空ければなかなかに心地良い風が入ってきた。そんな中でカーオーディオを鳴らせばさながらリゾートに出向く気分になる。まるで仕事に向かっている気がしなかった。好きなアイドルソングのベースラインに歌詞をつけて歌っていた。多分暑さで頭がやられていたのだ。

 なんとか生きて支店の駐車場まで到着する。生きていることの感謝で、私は嬉しくなった。そしてこのコンクリートに覆われた大地すら愛おしくなった。そうだこのまま大地とキスをしてしまうおう。そう思ったのも束の間、手足が震えが止まらなくないことに気付く。バッグ駐車することもままならない。運良く同僚が外に出てきた。同僚に見てもらいながらバッグ駐車をする。後ろにちょっとぶつける。

 その後、介抱してもらい緑茶とOS1そして麦茶の500mlボトルを1本ずつ飲み干した。シラフに戻りこうやって記事を書いている。熱中症は一定の気持ち良さがあった。だが結末は完全にバッドトリップだった。暑さで頭がやられる。こういうトリップも女の子の前ならもう少し機能的なのにと思った。

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