小話

俺別にそういうのじゃないから(激寒文章集)

【俺タバコは吸うけど俺別にそういうのじゃないから。】 なんて言うんだろうなぁ、別にカッコいいと思ってないし。なんならダサいと思ってるよ。不良的な格好良さに憧れてるっていうか昔の文豪に憧れてる感じ?笑 タバコに逃げちゃうダサさが逆にカッコいい…

認知症患者と健常者と健常者

最近両親の様子がおかしい。まず最初に異変を感じたのは小学生の妹の遥香が22時を超えても帰って来なかったときだ。妹はいつも学校を終えて遅くても16時には帰ってくる。そんな妹が帰ってこない。なのに母や父は普段と変わらずにテレビを見ている。なぜそん…

学校までの道 その4

その日僕はいつもより早く学校の最寄り駅へ到着した。小テストの勉強をしなくてはならなかったからである。駅の前には20人弱の生徒が居る。そんな20人弱の中で格別の人が居た。同じクラスの岡部雛である。岡部は僕の先を歩いている。岡部も小テストの勉強を…

学校までの道 その3

「やほ!」そんな感じで私は友人に話しかけた。「おはよう!」と返ってきた。この娘とは毎日駅から学校までの道を歩いているけど、毎日カワイイ。特に二重の幅が絶妙に綺麗だ。スカートも短くないのに妙な色気がある。かといって全く下品じゃない。この娘と…

朝の学校までの道 その2

この時間、A駅前には僕が通う高校の生徒がたくさんいる。皆誰か友達を待って、徒歩10分弱の学校までの道を共にしようとしている。そんな下らない時間の使い方をしてこの先もこいつらはくだらない人生を歩むことになるのだろう。友達と談笑しながら歩く奴と僕…

朝の学校までの道 その1

最寄り駅から20分で高校の近くの駅に到着する。時刻は8時前。一限の開始は8時半だからまだまだ余裕がある。なんとなく早く家を出たが、こんなに早く学校に来るのは初めてかもしれない。冬の朝の外気が短く折ったスカートからはみ出る脚に突き刺さる。私はい…

アホな男子小学生に期待を寄せる話

町中で見るからにアホな男子小学生に出会うと、にやけてしまう。鼻水を垂らして、よく分からない手遊びをしていたり、頻りに全力疾走をする。きっと「ちんこ」だとか「うんこ」だとか下ワードを発してゲラゲラ笑っているに違いない。僕みたいな大学生が持つ…

あの部屋を分譲で貰いたかった

僕は先月住んでいたアパートから退室した。社会人として上京して7年もの間、僕はこの築50年をゆうに越える四畳半のアパートに住み続けた。駅から徒歩10分でそこから職場まで1時間かかる。その気になればもっと綺麗で家賃の高いアパートに引っ越すことが出来…

君はソメイヨシノなんか見ずに銀杏だけを見てれば良い

つい二週間前まで黄色く色付いた葉っぱを纏って殆どの学生を見上げさせていた大学にある銀杏の木が今はそれを殆ど散らしてしまい地面の葉はゴミ屑と同様の扱いを受けている。こんなつまらない観測をする僕にしか見上げられていないのはどことなく不憫である…

現状の射殺事情について考える

僕は今まで三人の女性に向けて銃を撃ったことがある。一回目は空砲で相手の女性を銃殺ごっこに付き合わせた。二回目は弾が入っていることは念入りに確認した。僕は遠距離からの狙撃を試みたが、持っている銃の射程距離は想像以上に短くてその銃弾は女性に届…

9月の深夜のコンビニでありがちなこと

----------不思議な女性と出会う 僕は深夜のコンビニで悶々としていた。性欲と疲れが溜まっていて身体は汗ばむし、この何度もリピートする店内BGMには良い加減うんざりしている。この後性処理をして束の間の快楽に浸ろうというモチベーションだけで夜勤を乗…

iPhone 8とiPhone11 proの驚くべき性能差

午後2時の郊外の駅のホームに私は居た。雨に濡れながら傘を差して自転車を漕ぎせっせと駅にたどり着いた私にはこのホームがいつもより幾分も寂れたものに見える。なぜ私が平日のこんな時間に外出をしようとしているのかって?そんなの午前の授業中に寝ていた…

高校生の命を救ったある雌蚊の話

私は今血を吸っている。その味は筆舌に尽くしがたい絶妙な味で触覚が蕩けてしまいそうだ。私の蚊生で一番の幸福である。 私は予てから無防備な若い人間の血を吸おうとしていてその機会を伺っていた。そして2分程前に半袖を着て生きているのか死んでいるのか…

どうしようもない男の弁論

これの続きです。あ、めちゃくちゃフィクションです。 kuma2909.hatenablog.com 「僕と付き合ってくれないか」 それが僕が彼女に向けた愛の言葉だった。彼女は返事を濁した。そして紆余曲折あったが結論としては振られてしまった。僕は大分後悔をしている。…

含みのある通りでの男女

ネオンが輝く典型的な歓楽街に僕ら二人が舞い戻ったのは午後10時を過ぎた頃だった。街行く男女の賑わい、その一翼になれているだけで僕の心は随分と満たされた。僕がそんな街に取り込まれているさなか彼女がなにか言葉を発した。でも聞き取れない。彼女の声…

歩くのは遅いしよく濡れる

僕は、大学からの帰り道身体中のベタベタとした汗を気にしダボダボな半袖のTシャツの上下運動で衣服の中の空気を入れ替えながら歩いていた。気怠そうに歩く同じ大学の学生たちを横目に僕は淡々と歩いた。薄いんだか濃いんだかわからない雲を気にしていた。何…

梅雨の休日

梅雨の休日は心が落ち着く。僕はベットにうずくまりながら窓の外の雨の音を聞く。時刻は既に正午を過ぎている。僕はなにもしていない。しかし雨の音は僕にベッドにうずくまるべくしてうずくまっているような気持ちにさせてくれる。外は雨なのだ。出掛けるの…

痴話~僕と凛子ちゃんの話~②

痴話第二話です!朝の清々しい気分で書きました! 前話はこちら↓ kuma2909.hatenablog.com 僕の眼の前にははだかをみせる凛子ちゃんとティッシュペーパーの箱と凛子ちゃんが飲んでいたストロングゼロだけがあった。この光景が僕に示唆するものとは。まだ僕に…

痴話~僕と凛子ちゃんの話~①

新しくフィクションを書きたくなったので書こうと思います! 僕と凛子ちゃんは友達だ。僕と凛子ちゃんはTwitterで知り合った。凛子ちゃんは僕の好きな音楽を全部知っている。凛子ちゃんはいっぱいリュックに缶バッチとリストバンドを付けている。僕の知らな…

どこにもいないはずの冴えまくりの人間

回想パート 私は先日コンビニで中学の同級生に出会った。そいつは三年時のクラスメイトであり、クラスの中心的な人物であった。容姿端麗でサッカー部に所属していてその活躍は知らないがおおよそエースだったのではと私に想像させるくらい彼は当時冴えまくっ…

深夜のコンビニでパワーパフガールズを作るよ

僕は今日もとて深夜に小腹が空いてしまいコンビニに向かう。欲しいもの数点をカゴに入れレジへ 「おきまりでしたらどうぞっー!」 随分と元気が良い店員だな。深夜バイトにしては珍しい。こうなったら僕も良い客を演じてやろう。 「あっお願いしまーす!」 …

Yhoji(Yamamoto)を幼児と勘違いして話に入ってしまった陰キャラの話その1

私はその日も例によって一人で真昼の大学構内を彷徨っていた。単独で昼食を摂るのに相応しい人通りが少なく落ち着いた場所を探すためである。本来であればお気に入りの構内にある森林の脇にひっそりと身を潜める3人掛けのベンチへ近所のパン屋の一番安いミル…

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