好きなものを聞かれるとつい閉口してしまう。この前、母親にリビングで「何か好きなことないの?」無職の息子を心配する意図で聞かれて、「あ、うん、ない」と酷くテンプレ的な母親に甘え切った息子返事をした。すると空かさず、妹が「え、あるよ」と私が好きなもの(表面的ではあるが)を羅列した。こんなでは良くないと思い、母親に言えるかはさておき実用的な意味でメモをしていこうと思った。
・天元突破グレンラガン(アニメ)8歳
もっとも今と地続きで原初の生き方に影響を与えたコンテンツといえばこれになる。弱虫の主人公シモンが何年経っても拭いきれない死んだ兄貴に対するコンプレックスのようなものはリアルだし私自身そう生きたいと今でも思っている。
・DEATH NOTE(漫画)12歳
原初の少年漫画体験。ニコニコ動画で組曲の替え歌でデスノートのストーリーを紹介する動画があって、それであまりにも面白そうで興味を持った。当時から頭が良さそうなものに憧れがあったのだと思う。12歳が思う頭がいいものはデスノートが限界だった。
・星新一(小説)13歳
原初の読書体験。昔に叔父に読み聞かせをしてもらった。今では積極的に読むことはないけどSF的なものが好きだったり、ナンセンスな結末が好きだったりするのはここからだと思う。
・凛として時雨15歳
原初の邦ロック体験。歌詞の正確な意味は何年聴いても分かんない。ここまで何が好きか言語化出来ない音楽も珍しい。基本的な姿勢として寂しそうで、もがいてそうなのが良いんだと思う。
・東京喰種(アニメ、漫画)15歳
これはハマった。基本的に弱虫主人公が好き。高校1年生にして中2病を発症していたのも大きい。友達がいないことを肯定してくれる。TK from凛として時雨を教えてくれた。
・物語シリーズ(アニメ、小説)16歳
まだ現実の恋愛も知らない時期に、シャフトワールドで繰り広げられるまどろっこしい言葉での女の子との関わりを見ていたことはその後に確実に悪影響を与えている。当時は本気でこの世界のような会話がしたかった。友達がいないことを肯定してくれる2
・魔法少女まどか☆マギカ(アニメ)16歳
結局シャフトワールドが一番良い。セカイ系が大好き。「それ以外を全てを捨ててもあなたを取りたい。というかそれ以外興味がないし。」そういう幼稚な話が今でもほんと好き。あと基本的にタイムループモノが好き。ハルヒとかも好きだけど年代的に自分よりお兄さんたちのものなのでここでは語らない。
・秒速5センチメートル(アニメ)16歳
弱虫主人公の金字塔。以降長年に渡って傷心ボーイに憧れて生きることになった。後年実写映画になった際には、到底常人が泣きようもない最序盤で大号泣することになる。
・やくしまるえつこ(音楽)16歳
生き方影響度がかなり高い。大好き。どこか腑抜けている世界への接し方を教えてくれた。こういう系統のアーティストは例外なく好きだけど彼女ほど繊細なのに重すぎなくてコミカルに、でも正確に感情を表現できる人はいないと思っている。
・クリープハイプ(音楽)16歳
凛として時雨以降、好きな音楽=邦ロックを自称していた。当時の流行りはなんとなく聴いていて、定着したものの一つ。童貞で聞くクリープハイプはすごく刺激的だった。「いつかこういう恋愛するんやろな〜」と思っていたらそんなことはなく13年経っていた。結果的に不本意ながら尾崎世界観は異文化理解の先生になった。
・神聖かまってちゃん(音楽)16歳
すごく複雑な経路で好きになった。凛として時雨→ピエール中野→大森靖子→神聖かまってちゃん
あの時代にクラスに友達が居なかった人は通らざるを得なかったと思う。友達がいないことを肯定してくれる3。そして皆自分の23歳の夏休みに焦燥感を感じながら、のこさんってすごかったんだなって思ったと思う。かまってちゃんきっかけでいくつかの憂鬱女性と喋ったら、自分ってそんな憂鬱じゃないなと恥ずかしくなった。
・yunomiさん(音楽)17歳
心から大好きなトラックメイカー。私の青春はyunomi先生とともにある。上手くハマれない軟派な邦ロックから足を洗わせて、アイドル及びエレクトリックに引き込んでくれた。音楽感性の先生である。
・BPM15Q・CY8ER(女の子)18歳
そのyunomiさんが楽曲提供していたアイドル。大好きだった。今思うとアイドルが好きだったんじゃなくて好きなトラックメイカーが作る音楽を聞きながら可愛い女の子を見れるのが良かった。以降他のアイドルも好きになるけどこれに勝るものはない。推定5歳以上歳上の年齢不詳のお姉さんたちが魅力的だった。解散した今でも皆んな各々活動が見れるから嬉しい。
・森見登美彦(小説)19歳
ダサの先生。今まで見てきた弱虫主人公とは違うベクトルで男っぽいダサ主人公。でもこんなに愚直な男性感は私には馴染みきらなかった。でも自分の弱さに磨きがかかった。
・谷崎潤一郎(小説)19歳
マゾの先生。知人の愛を読んでこれだけ弱くて女に溺れて縋って生きても良いんだと自信を持った。京都に墓参りに行き、自分と先生の変態性に差があり申し訳なくなった。でも自分の弱さに磨きがかかった。
・オードリーのオールナイトニッポン(お笑い)20歳
お笑いはずっと好きではあったけどファンだったと語れるのはオードリーだ。若さんの繊細な部分と現実の折り合いを付けている姿勢が当時の自分には新鮮だった。大人の価値観を初めてまともに取り入れた体験だった。春日も好き。
これ以降は社会との繋がりを意識してしまってこういう根本的な影響を受けている感じがしない。社会人になってから現実の社会を扱った映画やドラマを観ることが多くなった。それらによって影響はあまり受けていない。かなりリベラル寄りの思想にはなったけども何か単体でどうこうって感じじゃない。思春期の頃に弱さを肯定的に捉えていたからこそ、こうなった。弱さは知性の証だと思っている。宇宙がどのように出来たかも、生物がどのように進化してきたかも知らないで我が物顔で世界に接する人の気持ちが理解出来ない。
