何かをオカズにして主食を食べることは、オカズによって塩っ気やらその他味を加えて主食をより美味しく食べようとする行為だ。私たちはその味っ気のない主食に飽きないためにオカズを無暗に頬張る。オカズは味であり、オカズのない食事は面白くないのである。
オカズという言葉はオナニーをするときに想像あるいは見る、オナペットのことも指す。恐らく語源は食事の方だけど、このオナニーのオカズという表現は実に上手い表現だと思う。自慰行為自体を主食として想像するものをオカズとする。その味っ気のない自慰行為という自分の性欲を満たすためだけの無益な行為が必死に自分の意中の人を思い浮かべることで魅力的なものなる。私はここまで秀逸な比喩を見たことがない。この比喩を最初に生み出した人物を心から尊敬したい。
食欲に関するオカズがあり、性欲に関するオカズがあるわけだけど俗に言う人間の三大欲求のひとつである睡眠欲に関するオカズの姿が見当たらない。私が性欲のオカズの比喩を生み出した人物を尊敬したように後世の人間に尊敬されるために私は睡眠欲のオカズの比喩を生み出したい。
オカズという表現が使われるためには「〇〇をオカズに〜〜する」という表現が使えなくてはならない。
例えば
肉じゃがをオカズにご飯を食べる。
あの娘をオカズに自慰行為をする。
てな感じだ。
つまり睡眠欲のオカズになるためには
「◯◯をオカズに眠る。」という風に言えなければいけない。睡眠を促進するものが必要だ。
睡眠のオカズとは
睡眠薬を服用すれば眠くなる。寝ることを促進する。睡眠薬をオカズにして眠る。あまり違和感がないように感じる。しかし一つ懸念点を上げるとすれば。バリエーションがない。食事の際は色々なものをオカズにして主食を食べることが出来る。また自慰行為の際も様々なものをオカズにして性欲を満たすことが出来る。しかし睡眠薬の場合は眠るのに睡眠薬をオカズにする以外の道はない。いわばこれは強制的な欲の解消であり、食欲を満たすために腹を膨れさせる薬を飲むことと変わりない。オカズとは違うようにも見えるが一応候補に入れておこう。
2.羊
なにが起源かは全く知らないけど、人は眠れなかったら頭の中で羊を数える。
羊が一匹・・・羊が二匹・・・羊が三匹・・・・・・
恐らく無意味で単調な作業をすることで眠くなっていくという算段だろう。これもオカズになり得る。また睡眠薬の懸念点であったバリエーションも解決できる。羊じゃなくても数えるものはなんでもいいのだ。試しにニューギニアヒメテングフルーツコウモリをオカズにしてみよう。
ニューギニアヒメテングフルーツコウモリが一匹・・・ニューギニアヒメテングフルーツコウモリが二匹・・・ニューギニアヒメテングフルーツコウモリが三匹・・・・
すぐ眠くなりそうだ・・・。
これこそが睡眠のオカズだ。眠ろうとするときに数えるもの。私はオナニー、睡眠の二つの面で気になるあの娘をオカズにすることに決めた。
気になるあの娘が一人・・・気になるあの娘が二人・・・気になるあの娘が三人・・・・
あの娘がごはんのオカズにもなる日も近い。