夕食の時間、リビングに行って白米を一心不乱に口に入れいているといつも決まって父親が「ビール冷えているよ」と私に言う。私はビール求めていない。私には主体性というものがあるのでビールが飲みたかったら勝手に飲むのだ。しかし断るのもなんだか可哀想だし、両親への感謝の念を込めて冷えているビールを飲むことにした。
また別の日、バイト先恒例の閉店後のお疲れ様の乾杯が行われる。私は喉が乾いていたのでビールを一気飲みする。すると店長は嬉しそうに「おかわりする?」と言う。正直かなり酔いが回っていたが大人が嬉しそうにしているのを見ると子供としては非常に嬉しいので「はい。頂きます。」と威勢良く言う。