妄想をすること

 あんなこと良いだろうな出来ていたら良いよね。そんな何処か他人事のような調子で私の妄想は始まる。あなたもやったことあると思うのだが頭の中だけで連載が続く自分だけのジャンプバトル漫画、そんなものを妄想しながら学校に行くのが小学生のときの日課であった。そこで絵を描くという方向に向かっていれば漫画家志望になっていたかもしれない。しかし残念なことに私は単なる妄想家のままでいる。変態妄想も重ねた。高校生になってからのオカズは専ら主演:気になるあの娘の妄想アダルトビデオであった。ちゃんとデートから始まるタイプの作品だ。絵になるムキムキの男と寝る。それも実際にスカウトするという方向に向かっていれば私はアダルトビデオ監督もしくは強姦魔志望になれていたかもしれない。誠に残念だ。

 大学に入ってから演劇研究会に入り、何回か脚本を書いて頭の中の妄想を部員に表現して貰った。妄想を部員へ赤裸々教えていると顔から火が出そうになった。私は妄想の発散の仕方を知らなかった。それから少し経って今私は就職活動をしている。就職活動では将来のビジョンという名の妄想を尋ねられる。浮かんでくるのは漫画家でもAV監督でもなく社会がこうあって欲しいとか、こういうサービスが発展する未来が良いとか酷く主体性のかけたものである。一人称の語りが出てこない。妄想は好きなのだがそれは自分とは関係のない場所に限る。得意な妄想及び変態妄想を将来に生かしたいものである。

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