将来の夢はJK

  私は大学一回生の二十歳の男である。私の将来の夢はJKである。弁護士を志望するものが司法の勉強をするように私もJKの勉強に勤しんでいる。法にはテキストがあるかもしれないが残念ながらJKにはテキストはない。なので私はSNS、TV、AVを通してJKを学ぼうとしたがそこでは表層しか学ぶことが出来なかった。JKの服装や流行を知ることが出来ても決してJK心理は知り得ない。AVに限っては大人の性行為を見て楽しむというJKに有るまじき行為を取ってしまった。私が思うにJKになるには3つのファクターが存在する。カワイイ外見を持ちそれを高める能力、流行という檻の中に収監されることそして恋愛脳を持ち全ての男女関係を恋愛に還元させることの3つだ。しかし私は醜い外見に甘んじ、常にミーハーを頭の中で抹殺する妄想に耽り、全ての男女関係をセックスに還元させてしまう恐ろしい人間である。JKから最も遠い人間と言っても過言ではない。この3要素の中でとりわけ私にとっての障壁となるのが2つ目の恋愛脳である。私は色恋に関する希望を自己防衛のために極力切り捨てながら生きてきた。そのような者が恋愛脳を手にするためには喪心するような異文化との密着を要する。最も簡単な方法としてはJKのオトモダチと東京ディズニーリゾートに行くことであるが生憎私にはJKの友達はいない。仮に居たとしてもJKと一緒に行ったのでは例の如くその関係をセックスに還元してしまう。それではJKの恋愛脳は盗めない。JKと同等の恋愛脳を得る為にはJKの好む世界観にこの身を強引に浸からせなければいけない。そこで有効策と言えるのが少女漫画を読むことである。少女漫画ではロマン溢れる男女の仲が語られる。女は少女の頃から恋愛を尋常のものとしてそれを内実化し遂には先ほど述べたような脳になってしまうのだ。私は生憎少年の時少年漫画ばかり読んで育ってしまった。少年漫画の主人公は常に色事に関して鈍感でなければならない。友情を結び、努力して、勝利しなければならないからだ。色に染まる暇はない。そしてそんな主人公対して必ずしも一途な乙女が存在しているのだ。私はついこの前まで努力していればいつか一途な乙女が付随してくるものだと勘違いしていた。そんな世界観を抱えてここまで生きてきた。しかしいざ蓋を開けてみれば友情も努力も勝利も持っていない自分が居て、乙女の影もないではないか。少年漫画ルートでの乙女の獲得が難しい以上、少女漫画ルートに頼るしかない。乙女攻略のために私はJKになる。絶対に。目には目を乙女に乙女をである。

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