まだまだ冬は早すぎる

 11月に入って既に外気は真冬的な様相を呈し、人肌恋しい季節になったなどとのたうちまわる人が出てくるのも時間の問題であるようにも思える。私の記憶ではついこの前まで皆猛暑に悩んでいたはずである。しかしなぜだか今は日に日に寒くなる外気に悩んでいる。そんなことを物ともせず私達大学生はぬくぬくの自室のパソコンの前でオンライン授業に興じるのである。今も暖房のかかった部屋で半袖半ズボンにパーカーを羽織るといった軽装でデスクを陣取っていいるのだ。季節感も何もあったものではない。

 まだまだ私には冬は早すぎるのである。私がしたかった夏的行いの数々は今も健在である。私は夏の暑さにやられて、頭が馬鹿になる感じが好きなのだ。暑さに弱いという点では脳もコンピュータも変わらないように思える。もっとも頭が馬鹿になる現象は気温の落ち着く夜に起こるのだが。夏の夜道、友人に向かって自分の語らんでも良い、将来の展望だとか自分の破廉恥欲求だとかを誇らしげに語る。恋人に突如手を繋いでもらいたくなったりする。私の持つお粗末なCPUは排熱処理がおいつかなくなるととんでもない誤動作を起こす。それはそれは愚かな処理を行う。しかし、馬鹿であるからハイスペックではないと到底処理することなど出来ないようなことをしようとする。冬ではそうはならない。冬でそうしようとすると、酒を飲んで自己陶酔をして温度を上げなければいけない。私は下戸であり、何より酔った自分が特に嫌いである。だから今は真冬的な正確な処理に身を任せる他ないのだ。

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