唯一のコンプレックス

 私の顔はボンクラである。常に口は開き、どこを見ているか分からない目玉を持っている。でもそれはそれでボンクラこそ私であるという自負がある。私の顔は大きい。帽子はキツイ。でも別にそれはそれで個性として受け入れられる。ただ、自分の歯並びの悪さは嗚咽が出る程嫌いである。歯並びの悪さも本来個性である。しかし、受け入れられない。私には八重歯が3本ある。上に2本、下に1本。その下の歯が問題である。片方だけ生えた八重歯。それが異形のものに見えて仕方ない。歯を見せて笑うとき化け物みたいになる。一時期、八重歯がかわいいみたいな時期があった。板野友美の影響である。しかし今となってしまえば板野友美は矯正をしてキレイな歯並びになっている。つまり八重歯は恥じるべきものなのだ。

 さらにテレビに出るタレントは基本的に歯並びが良い。テレビばかり見ている私としては「歯並びが悪い=人間じゃない」という感覚になる。そういう意味で私は異形として生きている。異形コンプレックス。それは二重とかで悩んでいる馬鹿とは比べ物にならないコンプレックスである。ちなみに私はちゃんと二重である。そんな誇るべきものではない。

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