私の学生生活は充実している。程よく学問を齧り、程よく文学を読み、程よくブログを書く。毎日が楽しい。私は体裁上実に真面目で熱心な学生である。文系大学生のあるべき姿と言っても過言ではない。私はこんな生活に満足している・・・訳はないのである。
私が学問を齧ったり、文学を読んだり、ブログを書いたりするのは真に心を寄せる人間など一人も居なく遊ぶことができないからだ。友だちがいなく遊ぶことができないとアイデンティティの危機に陥る。なんのために大学に行っているのか分からなくなる。だから私は模範的な大学生像を薄っすらとなぞる。そうすることで自分を納得させる。自分は遊べなくても学問をしているからいいのだ、文学を読んでいるのからいいのだ、ブログを書いているからいいのだ、と。でも本当は遊びたい。本当は無気力にオールラウンド系のインカレサークルに入って週五で居酒屋で無気力でバイトをして同僚と連日酒を飲み明かし、昼から学校に行ってタバコを吸いながら友達と今日1限出たかどうかの会話をして短髪にしてほっそいスキニーパンツを履いて派手な赤色の靴を履いて週末はよくわかんない茶色系統の髪色をした巨乳な恋人の胸に埋もれるみたいな生活がしたい。私がこんな大学生像を持っているにも関わらず実情は正反対であり、これでは楽しい訳がない。学問を齧るより巨乳な彼女の乳首を齧る方が楽しいに決まってる。
いわば私はいつも消極的な怠惰で過ごしておりその怠惰から目を背けている。だから無理をして学問をやっている。私もオールラウンド系インカレサークルに入って積極的に怠惰に甘んじる生活をしてみたいものである。