僕みたいな二十一歳の若者でスマホを使いこなせない人は珍しい。変にパソコンばかり使っていた時期があるせいで僕はスマホを使いこなせない。小学生のときにメイプルストーリーとアメーバピグにはまり、3年ほどパソコンでのネット世界にどっぷり浸かったことがあった。そのときからインターネット=パソコンという意識が抜けないため、ネットサーフィンは専らパソコンで行っている。僕は若者なのにスマホのフリック入力に対応できずローマ字キーボードを使っている。まるで軽症の老害だ。未だにLINEでのコミュニケーションに慣れない。LINEだと変に可愛げのある文体を使ってしまう。その文体は私の意識との乖離が甚だしいため上手く会話ができない。スカイプで通話していた時代は何処に言ってしまったのか。しかし一緒にアメーバピグに興じていた友人は上手にLINEでのコミュニケーションを楽しんでいるように思える。それなのに私は出来ない。自分は新文化に対応できない類の人間だということを実感する。だから未だに流行らないブログなどを書き、小説なんかを読む。懐古趣味の保守野郎ということを恥じる。