私は拗らせた女性というものを見ているのが嫌で仕方ない。アングラなものに身を深く沈めている(アピールをよくする)女性は何と言い表したら良いかわからないがゾッとするものがある。これは相手を理解出来ないからじゃない。私自身、大衆向けのものはつまらないなどと吹聴していた時期がある痛い人間だ。しかしそれ故に彼女らの思考が分かってしまい嫌悪感を持ってしまう。同族嫌悪というやつだ。アングラなものを好むことは楽だ。まだ誰にも知られていないものを好んでいるというアイデンティティを簡単に持てる。メジャーなコンテンツでそれをするのは難しい。インターネットがある昨今なら誰も知らないニッチなものを見つけることは容易い。詰まる所私はコンテンツ如きをアイデンティティの柱としている彼女らが哀れに思えてきてしまい仕方ないのだ。
こんなことを言うとなぜ男性にはそういった感情が湧かないのかと疑問に思う人もいるだろう。そこはきっと異性愛者である私が原因にある。女性の可哀想な状況には関心はあるが男性に対してはないというだけに話だ。私には女性を勝手に哀れむ、差別的な考えがある。悪い癖である。本当に余計なお世話だ。だけれども哀れな彼女たちがいくらお節介だと感じても私は彼女らを可哀想な目で見つめ続ける。