久しぶりに通っていた大学がある国分寺駅までやってきた。所属していた演劇サークルの打ち上げに顔を出して、そのあとの流れでカラオケに来た。途中、タバコを吸いに外に出ると国分寺の夜風にあたることができた。それはかつての怠惰を想起させる匂いがした。しかし、その怠惰はもう僕のものでは無くなっていたので悲しい気持ちになった。
別にそれを賛美するつもりもましては惜しむつもりも無い。ちょっと奮発して買った高級ボールペンを無くしてしまって「うわー」と思う気持ち、それくらいの感情である。清廉潔白、純心、勤勉サラリーマンが凱旋しに来てやった。そう思うことにする。