昨日、12月24日はカップルに対する妬み嫉みを言っても良い日、通称ディッセンバージェラシーだった。例年僕は、このお祭り事に率先して参加している。妬んでいいのは午前中までというルールに則り、Xにありったけの罵詈雑言を投稿する。午後からは自身の幼稚な攻撃性を恥じて憂鬱になりながら希死する。それがいつものディッセンバージェラシーだった。しかしながら今年はM1グランプリが同日に放送されるということで普段よりも心穏やかに過ごすことができた。お笑いが好きで良かったと思う。ただ原因はお笑い愛だけではなかった。
クリスマス×一人暮らしのアパートというのが人肌の恋しさにどれほど影響するのかと身構えていたのだが実際ところ大したことなかった。極めて呑気に、M1のお供に唐揚げを揚げるなどしていた。
真面目な話をすると恋人が居ないクリスマスは、4年ぶりである。でも1回たりとも恋人とクリスマスを過ごしたことがない。気恥ずかしくて、逆張りで26日に出掛けたのが1回。免許合宿に行っていたのが1回。「関係的にギクシャクしていてクリスマスをどうこうではないよな」と思いとどまったのが2回。こんなことばかりであった。なおバレンタイン等のイベントも同様の失態を繰り返している。だから、恋人が居たとしても毎年ディッセンバージェラシーに参加してしまう。正当にクリスマスを楽しめる男性へのジェラシーだ。
いるはずの恋人を思い浮かべながら、自分の不甲斐なさを噛み締めるクリスマスを想像できるだろうか。あのときの人肌恋しさは筆舌に尽くし難い。目的なしに近所を散歩したり、ジェラシーを誇張して文章にしてみたり。そうでもしないと紛らわせない。でも今年は、令和ロマンの漫才を見ているだけで人肌のことなんか一回も思い出さなかった。特定の人の肌は恋しくなっても人肌全般が恋しくなるということはないということだ。