褒められることに慣れていない

  僕は今までの人生を真っ当なダメ人間として過ごしてきた。ダメ人間たる称号をいくつも獲得し何か行動する度にそのダメ人間度合いを高めていった。

 

  僕はスポーツが嫌いだ。スポーツが嫌いとは体を動かすのが嫌いと同義であり起床すること、朝飯を食べること、電車に乗ること、歩くこと等に適合していないのだ。だから僕は学校に行くのが苦手だ。苦手なことは無理をしない方が良い。だから僕は学校に行かない。しかし学習意欲だけは無駄にあるので自宅で机に向かう。しかし机に向かっても意中の女性の裸体が頭に浮かびそれに対する欲望が僕を支配してしまい勉強が手につかない。

 

   僕は今までの人生で褒められた試しがない。「お前はダメだ」という言葉を幾万聞いたことか。このまま一生ダメ人間というレッテルを自他共に貼り付け合って終わるのかと思われた。

 

 しかしながら最近になってある変化が起きた。僕の生活は何も変わっていない。にもかかわらず最近あらゆる方面から褒められる。

 

・ブログを読んだ知り合いから「面白い」と褒められる

・サークルの活動で書いた脚本が一定の評価をしてもらえる

・ゼミでの発表が教授から高評価を得る

 

  この他にも周りに何かと自分を煽てる人間が増えた気がする。

 

  なにかがおかしい。僕の日々の行いといえば「寝坊して昼から大学に行って起きているのか寝ているのか分からない顔で講義を受けそのまま帰宅し意中の女性の顔を思い浮かべながら性処理に励む。」くらいなものなのだ。にもかかわらず最近の僕はやけに褒められる。性処理をするだけで褒められるなんて儲け物だと思う方もいるかも知れないが、僕の心の違和感は拭えない。

 

  僕を評価する人間は見る目がないと心底思う。有機物性処理マシーンを煽ててなにになるというのか。もっと審美眼を養って欲しいものである。大体このブログを今読んでいる貴方も見る目がないぞ。こんな愚直なブログを読んで何になるというのか。今すぐにそのデバイスを閉じこんな稚拙な文章よりもずっと深淵で含蓄に富んだ小説を読んだ方がいいに決まっている。

 

  もう疲労困憊だ。つまるところ褒められることに慣れていないのである。

 

 

  

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