需要と供給をずらしたい

 自分が他者から求められる、それ以上に心が満たされることはないと思う。私は誰からも尊敬を受けることはないし大切だとも思われることもない。だから私の心はあまり満たされることはない。こんな満たされにくい心を偶に満たしてくれるのがこうやってブログを書くことだったり、友達と面白話のセッションをすることだったりする訳だ。でもこんな感じで自分を誤魔化しながら満たされることのない日々を送っても月に一回くらい限界が来てしんどくなってしまう。私が幸せになるためにはどうにかして私という人間の需要を上げて他者から求められるようになる他にないのである。

 

 今の私は恐ろしい程に需要がない。なのに私という人間の供給の準備だけだ整っている。もし意中の女性が私に好意を寄せてきたら瞬時に彼女を抱きしめて圧死させる自信があるし、知り合いに飲み会に急遽呼ばれたら例え意中の女性の葬儀中であろうと真っ先に抜け出し持ちうる限りのユーモアを込めたトークをしてやろうとも思う。この供給の偏りが私の価値を著しく下げている。

 

 私には夢がある。私が何かしらの形で努力をして、何かしらの素養を手にしたとしよう。そうしたら私は意中のあの娘の好意を一身に受け、飲み会にも引っ張りだこになるだろう。そうなったら私は彼女を振り、禁酒宣言をして飲み会には行かないようにする。皆が私を求める。だが私は自分自身を送り出さない。私の価値はうなぎ登りだ。そして私はそんな皆の需要のことを思いながら一人で部屋にこもってさけるチーズとハイボールで晩酌をするのだ。フルに満たされた心で飲むお酒はさぞかし美味しいことだろう。こういう夢を叶えるための策略を考えることに大学二年の夏休みを浪費したいと思う。

 

 

にほんブログ村 大学生日記ブログ 文系大学生へ
にほんブログ村 jQuery('.icon-hamburger').on('click', function() { if(jQuery('.menu-container .menu').css('display') === 'block') { jQuery('.menu-container .menu').slideUp('1500'); }else { jQuery('.menu-container .menu').slideDown('1500'); } });