コミュニケーション失敗事例①

 複数人で行くカラオケでは自分が好きな歌よりも皆が盛り上がれる曲の方がより価値のあるものになる。特に気を遣っているわけでもない、皆で曲を共有している瞬間こそが自分の喜びなのだ。それと同じで普段の会話でもお互い知っている話、即ち共通話題を持ってして話した方が楽しい。逆説的に共通話題を持たない人と話しても楽しくない。私は本当に自己表現などが苦手で、他者との共通話題を見つけるのに酷く苦労する。故に日常の大体の会話が楽しくない。自分の趣味を喋って、相手の「は?」みたいな反応を見るのが怖くて仕方ない。これがコミュ障というやつだろう。先日、バイト先の女から「楽しくない君はどんなアニメ好きなの?」と尋ねられた。女が私との会話の糸口を探し出した瞬間であった。しかしあろうことか私は「あんま喋りたくないです。」と答えた。なぜかというと私が好きなアニメについて語るには自身の性癖を明らかにしなければいけないという障壁があり、ほとんど初対面の人間に対してそれを行う勇気は私にはなかったのである。「NTRが好きです。」などとは口が裂けても言えない。本来であれば当たり障りのないアニメを述べるべきだったかもしれない。しかし私にそのような器用さはなく、0か100かで0を選んでしまった。向こうが性癖を暴露してくれない限り私はアニメの話が出来ない。生きづら過ぎるだろ。いや、性癖を語ってもいないくせに私に好きなアニメを尋ねてきた相手を無礼というべきか。

にほんブログ村 大学生日記ブログ 文系大学生へ
にほんブログ村 jQuery('.icon-hamburger').on('click', function() { if(jQuery('.menu-container .menu').css('display') === 'block') { jQuery('.menu-container .menu').slideUp('1500'); }else { jQuery('.menu-container .menu').slideDown('1500'); } });