私は最近仕事のやる気が皆無である。私の仕事の動機は快楽であった。営業で契約をうまいこと取れた瞬間に、「俺は社会に受け入れられている。」「一端の仕事が出来るのだ。」と認識し、自己肯定感が著しく上がっていた。しかし、その快楽にも慣れてしまった。営業で何か成果を出しても感情の揺れ動きが少ない。もっとも、成果もより大きいものであればその限りではないのだがその成果を得るためには幾分かの計画性と精神力が必要になる。私はその日暮らしの快楽しか目指せないためそこには到達することが出来ない。つまるところ私には仕事をする上で大切な要素が欠如していたのだ。
唯一の喜びである快楽が見いだせなくなると、仕事は途端につまらなくなった。どこか外側に動機を見出す必要があるかもしれない。でもそれが出来ない。客の笑顔のため?客は嫌々契約をしてくれている人ばかりである。会社のため?社長の顔も見たことないし、残業代も払わない会社を恨むことはあっても恩を感じることはない。社会のため?もちろん弊社は社会貢献を謳っているが、内情は金儲けの意味合いが強い。
特に結論を出すようなことはしないけど、今は虚無の期間に入っている。憂鬱なんかじゃない。ただ単純に体力がないだけだ。1年前に適応障害で辞めた同期が羨ましい。私も憂鬱になれるような感受性が欲しいと切に願っている。絶対にねだるようなものじゃないもの無い物ねだりすることが増えた。1ヶ月放置しても、疎らにしか生えない髭も嫌いだ。