明くる日は昨年度の私の総決算になるであろう

  明くる六月八日は僕が初めて書いた脚本が所属する大学の演劇研究会にて公に発表される日である。元来僕はあまり出しゃばらない性格であり自ら脚本を出そう等とは思いもしない。しかしサークルの先輩から書くことを勧められそのなすがままに筆を振るうことになった。僕の秘めたる出しゃばりには我ながら驚きを隠せない。しかし今回脚本を書けて心から良かったと思っている。今回の脚本の執筆とその演出を担当した経験が僕の今のこの多幸感に繋がっていることは言うまでも無いからだ。このような機会を僕が得るように仕向けてくれた先輩には感謝してもしきれない。

 

  今回の企画の総本山の先輩から手渡された脚本テーマはAIであった。このテーマに関して僕は深い思想を持っていた。それは一回生の時に基礎情報学という人とAIの関係を探る学問を試食程度に齧っていたからだ。私はその教授の話に感銘を受け微小ながら勉強をした。僭越ながら今回の脚本ではその教授から受け取ったAIに関する思想を出来る限り詰め込ませてもらった。昨年度の私は演劇研究会での活動と学問の試食にだけにひたすら従事していた。つまり明日の私の脚本を元にした演劇の一五分の時間は私の昨年度の総決算と言っても過言ではない。一五分間であっさりと決算されてしまうのだ。しかも演者による代理決算という形で。なんなのだこの惨めな決算のされようは。随分と私らしくて個人的には気に入ってはいるのだが。

 

  僕は今回を機にして輝きたいと思っている。僕の昨年度はそれなりに充実していたがまだまだ詰め込めるはずであると信じている。次の総決算の時にはその作業量に追われて決算を途中で断念するほどに中身を濃くしたい。小中高で僕を馬鹿にして僕から青春を抜き取った主達を唖然とさせられるような僕の青春第二幕を見せつけてやりたい。僕の闘いはまだこれからだ。

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