大学という場所に毎日のように通っていて常々思うことなのだけどパンパンに膨らんだ自意識を持ち合わせた人間が多すぎる。私はよく空きコマに大好きなアニメを見て暇を潰そうと学内のPC教室に行く。教室のドアは横にスライドするタイプなのでシャーッと多少の音を漏らしつ中に入る。大抵そこには3、4名の学生が暇を潰したり、課題レポート作成をしている。私が中に入ろうとすると決まってパソコンの画面から目を逸らし入ってきた人間(ここでいう私)を一瞥する。その瞬間彼らはとてつもない自意識に駆られ入ってきた人間が自分と比べて惨めなやつかどうかとか、陰キャラかどうかとか、男か女かとかを確認しようとするのだ。そして私みたいなやつを確認するなりちょっとした安堵感を覚えて元のPC画面での出来事に没頭しだすのである。私はそういう視線を浴びさせられる度に怒りに駆られる。そんなに他者からの視線が気になるか？なんでもいいけど私を安堵感を得るための道具として利用するのは止めて頂きたい。そんなに安堵したいなら煙草でも吸っていろと私は言いたい。これが健康志向による禁煙ブームの弊害とでも言うのか。私だけ阿保みたいに煙草ばかり吸って体を汚して安堵感得て、お前らはそんな私を見て綺麗な体で安堵感を得るだと？そんなの不公平じゃないか。
なんてことを考えながら私はいつもの大学での無作為な視線の中を練り歩く。周りが皆道具として私を求めているように感じる。ドラッグジャンキーさながらの目をしている。こんな視線に晒されるのは嫌だ。
