女装への憧れの吐露

 もう丸2年程服を買っていない。大学の一回生のときに大学デビューを目論んで購入したもので飢えをしのいでいる。別に服に興味が無いわけではない。とびきりのお洒落をして茶店を闊歩したいというのが私の常の願いなのだ。ならば何故服を買わないのか。金がないのか。それも違う。節約しながらも服を揃える方法はいくらでもある。しかし私は敢えてそれをしていない。

 服屋に行くと大概男用、女用のコーナーに分かれて服が置いてある。とりわけ私が魅力的に感じる衣類は女用のところにある。地面と擦れてしまうのではと心配になる程長いロングスカートに、無駄の多い装飾品。それらを身につけて街に繰り出すところを想像しては胸が高鳴る。端的に言って私には女装への憧れがある。だがしかし、ああいうものは女性の薄い肌と華奢な身体があって初めて成り立つものだということを私は知っている。それに失望して服を買わなくなった。

 ではユニセックスを謳う服を買えば良いという指摘があるかもしれない。実際に私はそんな服をたくさん着ていた。でも結局買わなくなった。なんというか中性的な服を着る男が気持ち悪く見えてしまった。迸る男性的な部分を女性的な要素で必死に中和しているように見えてしまう。服の購入は自分の男性的な気持ち悪さとの葛藤を常に内包する。

 私は高校2年まで身体のあらゆるところがツルツルでそれに慣れ親しんでいた。しかしそんな時期も終わり身体のあらゆるところに男性的な傾向が見つかるとすごく後めたい気持ちになった。今や立派に甚だしい性欲を抱えて、アホみたいに性処理を続けるマシンとなった。そんなところを省みて今後はなるべくプレーンな男性的ファッションを身につけたいと思う。

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