【考察】女の子のスカートの中には何があるのか?ー過去の研究事例と共にー

目次

 

はじめに

 宇宙には未開領域が多い。それと同様に地球の深海も分かっていないことが多い。一説によると人類は深海の5%も目視出来ていないらしい。さらに女の子スカートの中については今だ全スカートの1%程しか分かっていない。私達が生きている世界には本当に謎が多い。宇宙、深海そして女の子のスカートの中の3つに共通しているのは広大で人間が自由に移動する事ができないという点だ。人間は1つ隣の惑星である火星でさえ到達したことがない。地球の最深部までは潜る事もできない。女の子には近づくことも出来ない。とりわけ女の子のスカートの中については、最新鋭のハッブル宇宙望遠鏡を使ってもその内実について詳細に把握することは困難だ。この人類最大の謎と言っても過言ではない女の子のスカートの中について、本記事では今までの研究事例を基に解説していきたい。知的好奇心に動かされた研究者が女の子のスカートの中を追い求める過程を是非知って欲しい。

 

女の子のスカートの中には何があるのか?

 近藤(2018)では今の技術発展のスピードだと人類が女の子のスカートの中に到達するまで最低でも2億年はかかると予測している。当然その頃には人類は滅亡していることだろう。現在の主流の研究では女の子本体にデートを申し込むといったアプローチでその内実に迫ろうとしている。しかしその成果は芳しくなく、アプローチ初期段階である女の子と仲良くなるという段階に達した事例は未だに存在しない。そのため何か別の革新的なアプローチでの研究が必要となる。ここでは今までの独自のアプローチで行った研究事例を紹介したいと思う。

ジェームズの高速突撃実験

 ジェームズは1983年に、女の子へのデートアプローチに失敗した後極めて速い速度で女の子のスカートの生地に突撃する方法を発案した。スカート学会からは否定的な声が多かったが、ジェームズがその具体的な入射角とスカートの生地の脆弱性を示してからは彼を支持する声が高まった。そして理論上、時速マッハ1以上のスピードでスカートに対して48度で接触すれば女の子のスカートの生地を破って中に到達出来ることが分かった。しかし女の子のスカートの中は誰も見たことがないため内部に入る人間を選ぶのには苦戦を強いられた。例え侵入に成功しても命の保証はない。そして結果として発案者のジェームズ本人がそれを実行することになった。

 実験の当日、街で最もニュートラルなロングスカートを穿いていた当時72歳の老婦人マリーのスカートの中に入ることが決まった。だが命が惜しくなったのかジェームズは実験を中止することを訴えた。彼は「女の子じゃないじゃん。」と語ったという。しかし学会はそれを許さず、彼の乗る戦闘機をマッハ1のスピードに加速させた上スカートに接触させた。すると接触の直前雲のようなものが発生し、ジェームズはあっという間にそれに飲み込まれて消えてしまった。念のためにマリーにスカートの中に何か入ってきたかと訪ねたが「何も入ってきていませんね。」と答えた。このことからスカートの外皮は生地+未知の空間で成り立っていることが証明された。以後の研究ではスカートに近づかないように行うアプローチが主流となる。

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消える直前のJames(1984)
小俣のスカート内観測実験

 ジェームズの突入失敗を受けて、小俣が1988年に女の子のスカート内の撮影による観察を試みた。ちなみにその直前に小俣はデートアプローチに失敗している。高速接触実験のときにその内実が分からないため接触希望者が出なかったという反省を踏まえた方法である。この方法であれば接触することなく中を見ることが出来る。観測地点は冬でも夏でも基本的にスカートが短い傾向がある女子高生が多く存在する日本の東京の電車内を選んだ。スカートが短いほうが光が当たり観測が行い易いためである。小俣は電車にいる女子高生の足元にカメラを置かせて貰い定点観測を行った。するとそこには数々の天体が浮かぶ中に真っ暗な天体があることが分かった。それはブラックホールであった。小俣は人類の謎であった女の子のスカートの中の撮影に初めて成功したのだった。

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宇宙望遠鏡に写った女の子のスカートの中のブラックホール(1988)

 

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観測に用いたカメラ

 しかし小俣はこの観測実験後、警察に逮捕され執行猶予付きの有罪判決を受けた。女の子のスカートの中の真理を暴こうとした結果弾圧されてしまったのだ。これは権力によって学問の自由が抑圧されたことになる。後日小俣は自身の研究手記にて以下のように述べている。

我々スカート学研究者は知を追い求める度に不当な弾圧を受ける。しかし私は思うのだ。このまま我々が屈してしまったら、女の子のスカートの中が永遠に謎のままになってしまうと。だから闘わなければならない。

小俣 和彦 (1989) 「それでも私はやっていないー小俣和彦の闘争ー」より引用

  このときの彼の心境は想像に容易い。研究のために女子高生のスカートの中を観察していたら捕まってしまったのだ。彼が知を追い求めれば求める程に身が危険に晒される。このジレンマに苦しみつつも研究を続けた功績は称賛に値するだろう。

 

ホール仮説に基づく実験

 1988年の小俣の発見は偉大なものであったがスカート学会では、その画像の不明瞭さ故批判も多かった。中には「無修正で見せろ。」なんていう厳しい批判もあった。しかし小俣の研究が信頼できる根拠はいくつもあった。その一つが女の子のスカートの中をテーマにしたSFのほとんどでブラックホールが比喩的に描かれている点である。例えば人気SF作品を多数取り扱うFANZAウェブサイトには女の子のスカートの中にあるブラックホールを扇情的にかつデフォルメされた形で描いた作品が多数存在する。これは小俣(1988)以前の作品でも一貫して描写されている。SF作家たちの発想の勝利と言ったところだろうか。

 このブラックホールの存在を仮定した上で、1990年代からはブラックホールに繋がるホワイトホールを探す試みが始まった。ホワイトホールを介して女の子のスカートの中に到達するというアプローチである。研究者たちは世界中の様々な穴に入ることに没頭し始めた。小俣は率先して日本の鹿児島にある桜島の火口へと飛び込んだが、そこはホワイトホールではなかったため焼け死んだ。以降の研究者はとりわけ世界各地にあるマンホールの中を探る研究を続けている。しかし未だ成果はない。そのため古典的なデートアプローチが主流になりつつある。

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スカートの中に繋がっているマンホールの探索現場(1995)



古典的なスカート議論

 最後に女の子のスカートの中に関する古典的な議論について触れようと思う。スカートの中に関する議論は古代ギリシャの時代から行われていた。今ではもう廃れてしまったが、この時代では女の子のスカートの中には無の空間しかないという説が有力であった。哲学者のプラトンは女の子のスカートの中の存在について否定的な立場を取っている。

「女の子のスカートの中というものは実体があるものではない。それぞれが理想の中で描くイデアの中でのみ存在している。だから各々理想の女の子のスカートの中を思い描きさえすれば良いのだ。」 プラトン(B.C 396)

 プラトンはスカート内世界の実存を否定し、人々の理想像の中でのみの存在と言い放った。当時女の子のスカートの中を追い求めた者にとって衝撃的だったに違いない。これから数百年の間、スカート内世界の存在が疑問視されるようになった。

 

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プラトンの手記

 また有名な議論として女動説と自動説がある。意中の女の子を見ていると心が揺れ動く現象について古くは観測者自身が揺れているのだと信じられてきた。コペルニクスが提唱した女動説で、実は女の子が揺れていたということが判明したのである。これによって女の子のスカートの中に宇宙的な何かあることが明らかになる。

 

 今までいくつもその存在を疑問視する議論が出てきた。確かに誰も見たこともないものの存在を信じるのは異常なのかもしれない。しかし先人達が積み上げてきた研究によってようやく女の子のスカートの中の存在が明らかになってきた。我々の知への探究心はまだまだ続く。

 

おわりに

 小俣(1988)の研究でスカートの中が広大であること、ブラックホールが存在することが明らかになった。この広大なスカートの中にはもしかしたら我々のしらない未知の生物も存在するかもしれない。もしかした広大なスカート世界の中には私たちと同じように文明社会を築いて暮らす知的生命体もいるかもしれない。しかしながら今はブラックホールの存在以上のことは分からない。

 中にはデートアプローチをして女の子のスカートの中を見たなどと妄言を垂れ流す者もいるが、それは我々研究者への冒涜行為に等しい。我々研究者はデートアプローチが難しいことを誰よりも知っている。もちろん私も過去に何度もデートアプローチに失敗している。研究者でもない素人が簡単に出来るわけがないのだ。だからデートアプローチを諦めて、マッハ1の速度で老婦人のスカートに突撃してみたり、宇宙望遠鏡で女子高生のスカートを観測してみたり、ホワイトホールを夢見て火口に飛び込んだりする。今は明らかになっていない真実を解明するまで我々は数多あるSF作品を見て、女の子のスカートの中を想像するのである。

 

参考文献

小俣 和彦 (1988) 「女子高生スカート内観測実験 備忘録」 日本スカート学会誌89 p.5-p.89

小俣 和彦 (1989) 「それでも私はやっていないー元スカート学会員小俣和彦の闘争ー」 架空野文庫

小俣 和彦 (1991)    「今から火口に身投げしまーす」 架空野文庫

近藤 洋一 (2018) 「女子スカート内世界到達への諸問題」 妄言等社

ジェームズ・B・エイトフォー 「スカートマッハ突入理論」 英国スカート学会誌13 p3-p6

和田 淳 (2006) 「これ一冊で学べる 古典スカート学入門」 駄文社

 

日本最大SF動画販売サイトFANZAホームページ https://www.dmm.co.jp/top/

 

 

 

 

引用させて頂いた画像

 

マッハ飛行する戦闘機 

https://www.youtube.com/watch?v=LlKdh3EdnCA

 (ジェームズが乗った戦闘機として使用)

 

イベントホライズンテレスコープ(EHT) - 国際協力による電波望遠鏡プロジェクトにより撮影されたM87中心の巨大ブラックホールの画像 

https://www.eso.org/public/images/eso1907a/

 (女性のスカートの中にある天体イメージとして使用)

 

ハッブル宇宙望遠鏡 NASA 

https://apod.nasa.gov/apod/ap021124.html

 (小俣が盗撮に用いたカメラのイメージとして使用)

 

マンホールに入る下水道局員

https://dailyportalz.jp/b/special06/03/17/2.htm

(ホワイトホールの探索現場イメージとして使用)

 

シナイ写本のヨハネによる福音書の冒頭

https://www.christiantoday.co.jp/articles/25888/20180806/kyodai-shiki-bible-greek-for-beginners-1.htm

 (プラトンの手記のイメージとして使用)

 

 (記事内使用順)

 

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