女には足を向けられない

 何年か役者をやっている男よりも、演劇をはじめました的な女の方が自然に舞台に馴染んでいる光景はいつ見ても不憫で仕方なくなる。もちろん技術的なところででは前者の男のほうが上手いと思わせられるけども、後者の方が演じられていると思うことのほうが多い。これは別に舞台で目立つとかそういう話じゃなく観客として自然に見れるという類の話である。

 こんなこと言うとお前がスケベだから女性の役者をえこひいきしているんだろと思われるかもしれないけど多分そうじゃない。ちゃんと不自然な女も少数ではあるけどいる。でも男はいっぱいいる。男女でなんでこうも比率が違うんだろう。

 僕は典型的な不自然な演技をする男だった。舞台に登場する男に憧れはするけども自分がそうなるビジョンが思い浮かばない。そもそも舞台に登場する男は僕よりも喋り過ぎなのだ。結果として表面をなぞっただけの不自然が出来上がる。

 女が化粧をして、恋バナをして自分の可愛く見える角度研究している最中にジャージを着て、脱いでマスカキをして、本を読む。女という性別は自発的女にならざるを得ないけど、僕は女性のことが大好きな性別としてただ存在しているだけである。だから舞台上だけ男になってくれと言われても到底無理な話なのだ。考えて見れば女歴が長い女が役者歴しかない男よりも自然に見えるのは至極当然の話なのかもしれない。でも僕はスケベだから女歴が比較的短い女の子もそれはそれでいいと思う。そういう存在だから仕方がない。

にほんブログ村 大学生日記ブログ 文系大学生へ
にほんブログ村 jQuery('.icon-hamburger').on('click', function() { if(jQuery('.menu-container .menu').css('display') === 'block') { jQuery('.menu-container .menu').slideUp('1500'); }else { jQuery('.menu-container .menu').slideDown('1500'); } });