エッチな夢と気狂い

 自室で夜、寝ている。非常にエッチな夢が佳境に入ると同時に目が覚める。浪人をしてた1年間好きだった女の子にクンニをしている最中であった。当てもなく膨張する息子に情けなくなった。

 

付けながら寝ていたワイヤレスイヤホンが布団の上に落ちていて青い光の点滅が天井に反射する。再度耳に戻すとオードリーのオールナイトニッポンが流れている。たまにある「夜が長い」という現象。まさしく今日がその日であった。必死に若様のフリートークを聴きかじるがどうも集中できない。頭の中が色々な嫉妬に支配されていて、ただただ唸ることしか出来ない。点滅が鬱陶しい。布団からゆっくり這い出てロフトベッドの梯子を一歩ずつ下る。そして下の階に。

 

時刻は午前2時。リビングがまだ明るかった。妹がソファーで寝ている。手元のスマホからは人気YouTuberの騒がしい声が流れていた。「ちゃんと布団で寝な」と優しい声で起こす。寝ているときの普段とは違いおとなしい18歳の妹を見ると彼女が赤ん坊の頃を思い出す。さっきまでの唸りが嘘みたいだ。彼女は眠そうに目を開けて、無言で化粧を落としに洗面台へと向かう。

 

特にすることもないので換気扇の下でタバコに火をつけた。ゆっくりとひと吸い。

「うぁぅあ」とまた唸る。

 

最近僕は気狂いを起こしている。停滞し続ける自分と今日も進む周りを見て悲しくなる。ブログを延々と書き続ける者が居れば、外の世界と向き合って興味を伸ばす者がいる。いつまで経っても精神性が未熟なのだ。そしてそのことを憂いて気狂いを起こす。気狂い「になる」んじゃなくてそれを「起こす」のだ。気狂いになった人は自分を気狂いだとは思えない。

 

でも前よりは取り繕えるようになった。人前では気狂いを起こさない。あるいは妹を起こしたときのように人と接すると気狂いが引っ込む仕組みなのかもしれない。僕の人生において気狂い期は頻発してきた。それは大抵、時間と語りで解決する。そういうときの語りは取り止めのない内容になる。

たまに脳が麻痺したかのように人と全く喋れないこともあるけど気狂いを見せているわけではない。そういうときは単なる寝不足である。

 

 

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